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2011年10月1日定例会 2部スカイプ上

2011年10月1日のスカイプでのチャットログです。

 
1部で行われたツイッターよりも鮮明に会話のできるスカイプに場所を移しました。
togetterでのまとめられたものの続きです(一部発言に句読点を加え、文章をコンパクトにまとめました)

 

定例会のホストであるちぇまざきが考えた今月の質問は
①ストーリーの発想方法
②テーマ、舞台等のバックグラウンドのヒント
③創作時これだけはのこだわり」
④煮詰まったときや閃きなどのマインド面のヒント
です。これは大まかなので、少し離れた質問でも構わないとのことでした。

 

以下チャットログです。


chemazaki: あらためて、こんばんわー
楽堕 天: こんばんは
緋雪: こんばんは~
楽堕 天: あ、ヨダレンです
緋雪: コンタクト追加認証出しました~
イコ: あと常盤さんを呼んできます
楽堕 天: コンタクト受け取りました
イコ: 今呼んでます
chemazaki: はーい
イコ: ちぇまさん、進めていただいていいですよ
chemazaki: はいはい。そしたら今後の活動は日程のこともあるから追って決めていくとして、今月の質問のコーナーにしましょうか
イコ: そっちの方が楽しい!それやろう
緋雪: 楽しみ~、意外と聞く機会なかったね~
chemazaki: 書けなくなった時とか、みなさんどうしてるんですか?おれは今書けないし、ぜひ聞きたい
イコ: 物理的な忙しさによって書けない場合と
楽堕 天: 書けなくなった時かあ
イコ: 精神的な余裕のなさによって書けない場合と。もっと何か、創作の行き詰まりを感じて書けない場合があると思う
chemazaki: たしかに。おれは時間と精神的なものかな~。時間は解決されたが。。。
緋雪: じゃあ、精神的に余裕がない時はどうしてる~?
楽堕 天: とりあえず、室内にこもりっきりの場合は外に出て散歩にでも出ますかね。歩かないと何も考えられないので。うん。
chemazaki: あ、おれも考え事するときは歩いてるときです。必ず。
イコ: 歩くのはいいですね
緋雪: 確かに、オイラも歩くときには気がつくと何かフレーズや描写が浮かんでいることが多い
イコ: 歩くときに身体にかかる重力、肌で感じる風、緑のにおい、そのすべての肌感覚が作品の風景描写に生かされたりします
chemazaki: 部屋のなかだと全部想像から作らないといけないし、刺激も少ないからね
chemazaki: 6さんは、音楽を聞きまくる!そうですよ。
イコ: へーー
楽堕 天: それはありますね
緋雪: 面白い~
イコ: ある!?
chemazaki: おれはあるよ。ただ、歌詞があるのはだめだね~
緋雪: そうだね~、ゲームのサントラとか聞いてるw
楽堕 天: 歌詞はあっても良いですが、なんかこう自分の中で音楽って決めつけていたものから外れた音楽を聴くと浮かびますね。というか、凄いなあと感じます。
イコ: へえー
chemazaki: いこっちは音楽はなし?
イコ: なし!おれは室内では、精神と時の部屋に入ります
chemazaki: 無音?
イコ: 音楽聞いたりしたら、まず間違いなく言葉が乱れます。絶対無音。
緋雪: オイラも描くときは完全に無音だな~。何にも邪魔されたくない。
イコ: 行き詰っても、無音のままでひたすら耐えると、なんか、汗が染み出てくるみたいに言葉が出てくる
楽堕 天: それは凄い
イコ: まあそれでも無理なら、外に出たり、すっぱりあきらめてニコニコ動画だよ^^
緋雪: ww
chemazaki: ニコ動w
楽堕 天: ニコ動かwww
イコ: 音楽にインスピレーションもらうことって、実はあんまりないんだよねーw
chemazaki: おれは音楽からって大きいな~(このままナチュラルにインスピレーションの話題へ行きましょう)
イコ: はーい
緋雪: ふぃ
楽堕 天: はい
chemazaki: 個人的には音楽からのインスピレーションってすごい大きいです。聞いた音楽のインスピレーションだけで一作書きたいとも思ったり。
*** イコが神崎裕子を追加しました ***
イコ: 神埼さんです
chemazaki: こんばんは~
緋雪: ばんは~
楽堕 天: もいちど、こんばんは
神崎裕子: こんばんわ
イコ: 崎の字まちがえてた。失礼。
神崎裕子: はじめましての方もいますね。よろしくお願いします
イコ: インスピレーションの話。音楽から創作のヒントをもらう部員がいるらしい!すごい。おれはない。
chemazaki: すごいっていうか、単に趣味の問題っていう気もするよ
神崎裕子: 今日は映画を見ましたが、そのように他の芸術作品からインスピレーションを受けるのは結構あるかなと
イコ: 漫画、アニメ、映画からはある!
緋雪: アニメ・漫画は実はないww
イコ: 創作とはまったく別物?
緋雪: オイラの中では別物かなあ。演劇、曲はあるね~。
chemazaki: おお、演劇か~
イコ: 演劇なー、演劇畑の人が小説を書くパターンはけっこうある
chemazaki: なるほど
緋雪: けっこうあるね~。でも面白いと思ったものはほとんどないな
イコ: 安部公房もだし、今で言うと、岡田利規、本谷有希子
神崎裕子: 今日は実は脚本家の方とお話ししましたが
chemazaki: へえ!
神崎裕子: 彼は絵画などからもインスピレーションを受けるそうです
緋雪: 絵画はある!!
イコ: おれも
chemazaki: ない!!
神崎裕子: そこから掘り下げるのがうまい
イコ: サマセット・モームにしたって、「月と6ペンス」を書こうと思ったのには、やはりゴーギャンの絵を見て何かしら感じるものがあったからだと思うんだよ。
イコ: そうじゃなきゃ、あんな書き方はできなかったはず。
神崎裕子: アマプロの違いはそこにもあるかなって
イコ: そことは?もっと詳しく
神崎裕子: 掘り下げ方ですね。余り長くお話しできなかったので、詳しくは聞けませんでしたがインスピレーションを受けた作品」をいくつも絡めていく。場合によっては作品自体にも深く調べる
chemazaki: それは
緋雪: うん
chemazaki: それは絵画の背景的なことで?
神崎裕子: ウン背景とか。で絡めかたがうまかった
楽堕 天: なるほどー
イコ: インスピレーションを受けた作品をいくつも絡めていく・・・
chemazaki: いくつもって所が一味違うね
イコ: 絵画だけじゃなくて音楽や映画とあわせていくのもおもしろいか
緋雪: それで一つの自分の作品に繋げる
イコ: そう
楽堕 天: 私だとおんなじ書き手に偏りそうだ
chemazaki: インスピレーションじゃなくて「影響」って意味なら映画や漫画や、日々受けていそうだね
イコ: 大なり小なりあるよね>影響 うけてないって思っても、あるもんだ
chemazaki: 逆に、あれこれから影響うけたくないから制限することもあるよ
緋雪: 感銘は受けてなくても影響はあるだろうね
イコ: 絲山秋子さんは、書きたいときはインプットしないそうだ。流されないようにするらしい。
chemazaki: インプット/アウトプットの発想はおれもよくするなぁ。でもインプットしないって、結構むずかしい。
神崎裕子: どこまで徹底できるかもありそう>インプットしない
緋雪: 自然とやっていたかも。インプットすると描いている途中で影響でちゃうから
イコ: それまで書いていた作品が、別の作品によって、一段深まる経験はあるかな。よしあしだ。
chemazaki: さっきらくださんが偏りそうって話してたけど。ここでプミさんから貰った回答を発表してもいいかな?
イコ: お、プミさん!
楽堕 天: 良いと思います
緋雪: お願いします

chemazaki: ①すべての質問の答えは、僕にとってはたった一つで足ります。それは「出来るだけ数多く、いい作品に触れ、その作品について時間をかけて考える」です。
作品のどの部分に良さを感じるか、また悪いと感じる部分があればどこなのか、真剣に考えてみることです。
あまりにも完璧な作品に出会ってしまうと、絶望するかもしれませんが、必ず“明るい嫉妬”に留めておきましょう。
というのは、その作品が完璧なのではなく、そもそも、まだ自分がその作品を否定できない程度の実力しかない、と考えるべきだからです。
あなたの言う完璧、なんて、ぜんぜん完璧じゃないんです。きっと。自分の中に完璧だと言える作品をたくさん貯めていきましょう。
あまり完璧な作品が多くなってくると、本当にそれが完璧なのか疑わしくなってくるはずです。そこでまた時間をかけて考え、完璧の中から完璧でないものを篩にかけていきます。
これを創作しながら、一生続ければいいんじゃないかな。

chemazaki: 以上です。
イコ: 実にわかりやすい
緋雪: 書評向きだよなあ
イコ: そうですね>書評
楽堕 天: うむー、まず作品に触れることが難しい
神崎裕子: 周りを知って自分をしり、そのうえで自分を高める
イコ: 周りを知って自分を知る、これは大いにありますね
chemazaki: うん
イコ: 作品読むことに限りませんが他人の考えを知れば、自分の中の世界が広がっていく。大きい作品を書きたければ、多くの人間の考えを知り、想像できるようにすることだ。その人間がその作品で、「完ぺきでない」ように描かれていれば、なおよいのだと思います
chemazaki: 想像できるようにする、かぁ。いいと思う
神崎裕子: ウンそれは大事だと思う
イコ: 昨日のるさん、6さんとの議論のなかでも、これに似たことは出てきた。こういう、世界を広げていくというたぐいの考え方は、職人的なプロ意識といえる
緋雪: そうだね
chemazaki: 世界を広げていく。。。作品の世界観ってことかな
イコ: んー
神崎裕子: それもあるけれども例えば、アメリカにすむのと日本に住んでいるのとでは考え方かなりちがう。本をよむのはほかの国に一時逗留するようなものかなってそれからほかの考え方を得ると
chemazaki: 6さんが「テーマのヒント」に対して「自分とは遠い世界って考えたときに何があるのかということから考えます」と回答されてます。
緋雪: 自分が想像できて、経験していない世界かな
chemazaki: 逆におれはファンタジックなところからはあんまり書かないな~
イコ: 自分の身の回りを書くということ?
chemazaki: 身の回りからのヒントから書きます。蒲団で泣いた、とか。
イコ: 田山花袋?w
chemazaki: でも自然に写実するっていうことも、難しい。
イコ: 日本の自然主義作家は、自然に写実してないもん
chemazaki: うん
イコ: 自分の滑稽なとこを露悪的に書いて、どうよこれwって笑ってるんだ
chemazaki: ある意味、極端
緋雪: 太宰とかだね
イコ: うん、まあ自然に書くって難しいことなんだよ。書くことの不自然さからは、逃れられないと思いますよ
神崎裕子: どうあってもじぶんがはいりこむからね
イコ: 自分が世界をゆがめている、という認識は、もっているべきで、だけれど、そのゆがみを、否定的に見ることはない
楽堕 天: 自分がいなければ、元より自分の作品ではないですからね
chemazaki: 平等で自然に書こうとすると、物語が「消える」んだ
イコ: そうそう、消えていきますね
緋雪: 自分を出すということで、既に自然でなくなり物語が消える
イコ: 自分がどこに立つのか、それを明確にしておくことが大事だと思いますよ。
chemazaki: アメリカに住むのと日本に住むので違ってもくるって話があったけど、作品を変える為に、「自分を変える」ってのはどうだろう
イコ: 行き詰りから抜け出す一種の方法ではあるでしょうね
楽堕 天: 自分を変える、という意味にもよりますかね。なんかこう、自分の中にある絶対的な軸と言いますか、まさに自分、って言える部分は、さっきのインスピレーションの話でも変えちゃいけないと思うんですよ。いや、そこに固執するから変われないのかなあ。
緋雪: だから、自分の文章なんじゃないのかなあ
chemazaki: なるほど、軸を大切にする、ですね
イコ: 軸は大切にしてもいいけど、その軸が絶対ではないという疑いの念はあってもいいと思います
chemazaki: おれは結構疑う派かも。。
楽堕 天: 軸に疑いを持つ、というのはそうだと思います。
緋雪: 疑いを持ちつつ、軸を大切にする
イコ: たとえば日本にしかいなかった人がアメリカに何年かすめば、ずいぶん書くものも変わるだろう。自分が後生大事にしていたものが、外を見ることによって、あっさり崩壊しているかもしれない。神崎さんもおっしゃっておられたけれど、本を読むっていうのは、そういう体験なんじゃないですかね。
神崎裕子: 自分を離れ他を見る。それが大事
イコ: まあんなの知らねえ、おれはおれだけ見るってやつがいてもいいよな、とは思いますよww
緋雪: それはそれで良いww
イコ: そいつにものすげえセンスがあればすげえ芸術ができるし、ただのボンクラだったらただ死ぬだけだ
chemazaki: 音楽とかそっちのほうが面白かったりすることもあるかも。。
イコ: 実際、職人じゃないほうが、あふれ出る何かをもってることはあるんですよね
chemazaki: 文学職人。
緋雪: 職人て、職人ていう言葉に甘えている気がするんだよな
イコ: うん、周りのことなんか考えてないけど、だからこそ人に痛みを与えずにおかないセンスをもってるやつ
chemazaki: ああ、あるね。確実にある。それがいいこともあるしよくないこともあるねー
*** イコがnegativlandを追加しました ***
イコ: るさん追加
緋雪: ばんは~
chemazaki: こんばんみー
楽堕 天: こんばんは
negativland: どうも
神崎裕子: こんばんわ
イコ: 職人のプロ意識とディキンソン的な意識について。昨日の話の繰り返しになってるとこもある。
chemazaki: ごめん、ディキンソンて何だい
イコ: えーと、さっき言ってた、認められていくことを拒否して、自分のデスクだけで自分の芸術を追求していこうとした作家です
negativland: エミリィ・ディキンスンは、神秘主義の一つのタイプなんじゃないかなぁ、とも思う。
イコ: おれはおれだけ見るっていうね
negativland: 彼女宛先不明のラブレターを書いているんだけど
chemazaki: ふむ
negativland: 3通ね、そういうのは中世ヨーロッパ詩人の神秘主義の詩人にあったことで
緋雪: ふむふむ
negativland: なんつーか、神との恋、妊娠、「じぶんがマリアになる」って、いういわゆる狂った詩人が中世にはいた
イコ: うへー
緋雪: ゲームにそういうやつがいたw
negativland: 今でいう分裂病だけど、そのモチーフを使った後代の詩人を神秘主義というのは憚られるけどね。ディキンスンは神との恋愛の詩は多いですよ
chemazaki: 神とねぇ。。。
緋雪: 読んでみたい!!
negativland: そういうのが燃料になれば、ひたすら自分のデスクだけで書けるかもと、ふと思った
イコ: 中世の詩人を研究してるってことなのかね
negativland: 俺はしていないけど、現代思想ではわりとよく出てくる話>中世の詩人 セルトーという人が詳しくやってる
イコ: ディキンソンが中世の詩人を研究して、神との恋愛を書いたのか、それとも、いわゆる分裂病の一種として、中世の詩人そのものになったのか
negativland: そのものになるってのは怪しい気がする、ただ病気だろうね、いわゆる ディキンスンはネットでも読めますよ、著作権切れているし
chemazaki:「そんなに家にばかりこもってるとディキンソンみたいになっちゃいますよ!」
イコ: なるほどね、そういう意味での燃料か
negativland: ニーチェもツァラトストラは印刷したの数十部だった気がするし。
イコ: 頭んなかで神と交渉してたんかねえ
緋雪: 読んでみよう。
イコ: ちょいと探してみよう
negativland: 書くこと、そのものを神との妊娠ということを言う人もいる<ジル・ドゥルーズ ドゥルーズは、書くこと、と女になること、とを結び付けているから、なんかの概念を生み出したりすることはそのまま新しい世界の「妊娠」であるということだろう、男なのに女性性を意識した詩人は多いよ。
chemazaki: 書くことと女になることが結びつくって所が、うーむ。
イコ: 詩を読むことからもなんらかのヒントをもらえるかもしれないな
chemazaki: 詩ってどう読んだらいいんだろうってことは思うね
イコ: twi文の部員、けっこうみんなそう言ってるww
緋雪: www あ、笑いごとじゃないかw
chemazaki: 小説が大半だからねぇ
イコ: ほとんど小説一本で生きてきてんだよな
chemazaki: 詩は垣根が高いとも思うよ
イコ: 狭量な文芸部だw
negativland: 詩について語れない文学者が存在するのは日本だけとかもいわれる
楽堕 天: 詩は自分の感性のままにしか読まないなあwww
イコ: 昨日の話にもあったね>日本だけ
緋雪: 自分の感性のまま、読めば良いと思うのだけど
神崎裕子: 今日は詩についてもお話しさせていただきましたが
緋雪: あとは、情景を自分の頭の中で描けられるか、かな
神崎裕子: 日本の詩と海外のポエムは違う。押韻やストーリー性で
イコ: ああ、例の脚本家の人ですね>神崎さん
神崎裕子: だから日本の文学者は詩について語れないのかなと 神崎裕子: そうです>イコさん
negativland: 小林秀雄も詩はわからんと言っておるし、それでランボー訳したんだけど
イコ: わからんけど訳すんだなw
緋雪: 仕事だったんだな
negativland: まぁ、わからんというのは、少し自己韜晦したんだろう
chemazaki: ほへー
緋雪: ここで切る?ネカフェだもんね?
chemazaki: あっおれ?もうちょっと大丈夫だよ。久し振りだからもうちょっと話したいね
緋雪: よしいこう
神崎裕子: ごめん寝させてもらいます
chemazaki: はーい、おやすみなさい


この辺から座談会に移行したので、定例会のログはここまでです。(文責 緋雪)