twitter文芸部のつぶやき

フォロワー募集中!

オフィシャルアカウント

部員のつぶやきはこちら

現在の閲覧者数:

創作スタンス:新入部員 あんな

 私は現実世界よりも、想像世界、念、想い、とかを割と信じている方で、会いたいと願えばいつか会えると信じているし、お参りにもよく行くし、死んだおじいちゃんとかによく話しかけたりします。こう書くとロマンティック女子みたいですが、はたから見ると結構気味が悪いと思います。小さい時から空想癖があり、勉強が嫌いだった私は空想にふけりながらほとんどの授業時間を潰して過ごしてきました。親は後になって「勉強がまったくわからないのに何時間も座っていて苦痛じゃないのか」と中学生の私に問い、「いろんなことを妄想してるから割と楽しい」と言った私の事が気持ち悪かった、と私に告げました。次第に、勉強できない、スポーツは中の下、暗い、という現実において負の要素しか備えていない自分に、あの「空想」というものが少なからず

「芸術」という分野において有効だと気付き始めました。絵を描けばまあまあ褒められたし、音楽だけは小中通して成績は良好でした。そのままずるずると冴えない音楽活動をしながら時給の安いバイトを転々とし、いつ終わるのかわからないフリーター生活を何年も続けていた私はだんだんと現実世界に飲みこまれていきました。というのも、現実世界において折り合いのつく芸術というものはほとんどない、という芸術方面の方々の多くがぶち当たるだろう問題に私も例外ではなくぶち当たり続けていたのです。次第に消耗した私は現実、想像、どちらの世界も手放すことにしました。ニートになって音楽も辞め、とにかく半年以上何もしない日々が続き、過去に翻弄されたり、自己に翻弄されたりしながらふと思い立ったことが、「今までのことや今この状態のことを文章にしてまとめたら、少し気持ちに区切りがつくかもしれない」という逃避に近い考え方で、私は文章を書き始めました。そんな気持ちで今まで文学経験ゼロの私が書いた処女作の私小説は散々たる結果に終わりましたが、140枚という人生で書いたことのない枚数に仕上がり、なんとなく形になった、という手応えだけを私に残しました。その手応えの何百倍も残ったのが浮き上がった技術のなさと課題と反省と読書経験の無さ、諸々でした。私はそれらを前にして、やっと文章を書くこと、という行為に真正面から向き合うことになったと思います。

 それからまだそんなに時間が経ってはいないので、もう今、になってしまうのですが、今はもう少し客観的な視点を持ちながらも、どこかで人間臭さが残っているような小説が書きたいと思っています。このtwitter文芸部という様々な視点や可能性を持った環境に参加できたことを嬉しく思い、積極的に利用しながら、自分の文学の世界がどこまでも広がっていくことを期待して、終わりたいと思います。

 

 

あんな